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何気ない日常だとか、色々

その1

「うん。これでよし! さやかちゃんお手製のツインテール杏子ちゃんの出来上がり!」
「急いで来いって言われたから何事かと思えば……」
「なになに、反応悪いなあ〜。あんた年中暇してるし、別にいいじゃん」
「あたしにだって都合ってもんがある」
「ごめんごめん、お詫びと言っちゃあ何だけど、夕食腕によりをかけて作るからさ。それで勘弁して?」
「仕方ねえな」
「いやーそれにしても、杏子の髪は長いからやりがいがあっていいわー」
「人をおもちゃみたいに扱いやがって……」
「抵抗する素振りも見せなかったヤツの言うことじゃないわね」
「うっさい」
「ってか杏子、なにやってんのよ。ずっと目つぶったままじゃ、どうなってるか判んないでしょーが。ちゃんと目開けて鏡見なよ、ほら」
「いい」
「いいってこたないでしょ」
「いい」
「強情なヤツ。……うりうりうり」
「ひゃぁっ!? さやかテメどこ触ってやが……あっ」
「ふふふ。ほら、どうよ? あたしの言ったとおりでしょ?かわいいじゃん、杏子のツインテール」
「……うるせえ」
「いやでも、見れば見るほど、普段の杏子とは思えないくらい可愛いわ。ほんとに崩すの、これ。もったいない。写メとっていい?」
「やめろ」
「いいじゃん一枚くらい」
「やめろバカ!」
「ちぇー。杏子のケチ。まあいいや。さてさて、次はどんな髪形にしよっかなー」
「おいまだやる気かよ」
「当然。……あたしって一人っ子だったからさ、髪いじらせてくれる子が中々いなくてね」
「うん」
「まどかはけっこうやらせてくれたけど杏子みたいに長くなかったし。仁美はきっちりセットしてるから下手に乱すと後が大変そうだし。あたしはほら、この通り短いし」
「伸ばせばいいじゃん。きっと似合うと思う」
「ないない! 髪長いあたしとか想像できない」
「一方的にいじられるんのは癪なんだよ」
「だから、自分にもいじらせろっての?」
「うん」
「なにそれ、変な理屈。……っていうかあんた、普段ぜんぜん手入れしてないみたいだけど、髪のセットとかできんの?」
「馬鹿にすんな。あたしだって女の子なんだぞ。セットくらいできる」
「強がり?」
「強がりじゃねーよ。とにかく、さやかは髪伸ばせ。あとで吠え面かかせてやるからな」
「髪いじるくらいで何を物騒な……」
「ぜったいかわいいから」
「は?」
「髪伸ばしたさやかはぜったいかわいい」
「ま、真顔で言うセリフじゃないっての……」


その2

「なによ鳩が豆鉄砲食らったような顔して」
「……いや、なんつーか、え? なんで? 昨日の今日で、なんでそんな髪伸びてんの? 腰までかかってんじゃん。え? なんで?」
「あんたがかわいいかわいい五月蝿いから、ご要望通り、髪、伸ばしてやったのよ。ありがたく思いなさい」
「って、なんだ、魔法で伸ばしただけかよ……」
「なによ、文句あるの」
「大有りだ、馬鹿。そんなことにソウルジェム使うな」
「そんなことって、元はといえば、あんたがそうした方がいいって言ったからじゃない!」
「ソウルジェム濁してまでやることじゃねーだろ!」
「へん! 濁ってなければいいのね。ならみなさい、さやかちゃんの清らかな魂ってやつを、隅々までね!」
「清らかってどの口がってうっわ何これ、濁るどころかキラッキラに輝いてるじゃねーかよ……」
「さやかちゃんは純真な心の持ち主ですから~」
「はっ、なにが純真だよ。……大方、あたしに髪いじられるのが楽しみで仕方がないんだろ」
「べ、べつにあんたのために髪伸ばしたわけじゃないんだからね!」
「はいはいはいそうだねその通りだよお姫様。で、あたしとしては一秒でも早くさやかの髪触りたくて仕方がないんだけど?」
「よろしい。特別に、触れることを許可する」
「ありがたき幸せ」
「かわいく仕上げないと承知しないからね」


その3

「でさー、今日、学校でめちゃくちゃみんなに驚かれてさ~。友達に会うたび、どうしたの、その髪型!って聞かれてさ。あまりにも何度も驚かれるからさ、途中から説明するのに疲れちゃってね」
「うん」
「女子はいいのよ。問題は男子のやつら。あいつら、あたしのこと見るなり、お前……本当にあの美樹か……? って、そればっかり。気のせいか、視線もちょっと嫌らしくなってんの! 少し髪型変えただけでこれよ? もさー、普段、あたしのことを何だと思ってんだって話よ。はーあ、小学生の頃だったらともかく、今でさえあたしは男の子扱いされてたのかー。割りとヘコんだ。色々べんきょーしてオシャレしてきたつもりだったんだけどねえ……」
「ふーん」
「ま、ただでさえ天使のさやかちゃんがある日突然ロングストレート美少女に変わっちゃうんだもん。仕方がないのかもね」
「まあそうだと思うよ」
「さすがに魔法のことを話すわけにはいかないから、誤魔化すのに苦労したよ。……でもまあ、けっこう気分いいもんだね。ちやほやされるのって。病み付きになっちゃいそう」
「そうか」
「なによ、杏子。さっきから機嫌悪くない?」
「別に、気のせいだろ」
「そっかなー。……あっ、あーあー、そっかー、なるほどねー」
「なんだよ」
「にへへ」
「なんだその気色悪い顔」
「やきもちですかな杏子さんってば~。あたしが学校でちょっとちやほやされただけで? もー、かわいいなあ杏子は、このっこのっ」
「ああそうだよ」
「は?」
「やきもち焼いて、何が悪いんだよ」
「いや、別に悪いってわけじゃ……」
「やめだ、やめ。さやか、やっぱ前の髪型に戻せ」
「はあ? なによ急に」
「さやかには全然似合わん。だから戻せ」
「あんたねえ……」
「んだよ」
「……はあー。わかったわよ、元に戻すわよ」
「ああ、そうしろ」
「今の髪型は、杏子といる時にしかしないから、安心して」
「な、なに言って」
「だって、そういうことでしょ? 杏子ちゃんは学校であたしがちやほやされたり、男子どもからヨコシマな目つきで見られるのが気に食わないわけだ。でも、やっぱりかわいいものはかわいい。どうにかして自分だけのものにしたい。他の誰にも渡したくない。なら答えは一つよね」
「……」
「沈黙は肯定と受け取るわよ」
「うっせ」
「それにさ」
「あ?」
「あたしも、杏子にはかわいいあたしを見て欲しいし」
「……勝手にしろ」
「むふふ」
「なんだよ」
「いやー、愛されてるっていいもんですねー」
「……うるせえ」

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2012-11-25 : まどか☆マギカ : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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